2023/09/14 17:52

黒蝶真珠の現状についてです。


昨今、あこや真珠の値上がりが大きく取り上げられています。
では黒蝶真珠はどうなのか。
黒蝶真珠も値上がりしています、それはなぜなのでしょうか。
3つの要因があげられます。

①円安
黒蝶真珠はご存知だと思いますが、9割以上は輸入品。
数少ない国産黒蝶真珠は沖縄の琉球真珠のみ、こちらは全体量で見るとわずかな量しか採れません。
日本で流通している黒蝶真珠は他の宝石同様、輸入品であるため、為替の影響を受けます。

②コロナ禍‐養殖事情
挿核する職人は韓国人や中国人などが主であり、コロナ禍の時期には入国制限や、需要の減少などによって挿核を行えなかった。 
そのため、市場が前の動きと同様に動き始めたことから物不足が起きています。

黒蝶真珠は複数回挿核を行います、一度目に取れる真珠はファースト。
その後、最初の真珠より大きな核を挿核し浜揚げされた真珠をセカンドなどと呼びます。
セカンドは主に大玉である、10㎜以上の真珠を作るために行います。
これは一度小さな真珠を挿核することにより、貝が核を吐き出すのを防ぐための手順でもあります。

③コロナ禍‐企業の事情
日本国内ではコロナ禍の時には展示会の中止、小売りの減少、と卸先がなく、疲弊していたこともあり、値を落とした。
海外事情としては、あこや真珠ほどではないですが、中国企業が自国のパールブームのために青田買いのような形で買っている。


個人的な見解としてはコロナ禍が落ち着いて消費が戻ってきたことにより、需要が増加、市場に対して物が不足しています。
向こう何年かは値上がり、特に大玉の値上がりが大きく、あとは為替の分で値段が上下していくのではないか。
と考えています。

 簡単に纏めた内容なので、そのうち消すかも。